李斎庵

どういう訳か田舎暮らしをすることになってしまった

fghjky

いっちょ自前のプライド取り戻そっ♬

 

という軽いテンションで、納得できる撮影機材を揃えなければと思いたった。

 

フルサイズで、Nikonと迷ったが、結局、機体はEOS5Dとした。

 

Nikonはシャープで色も新鮮だけれども、その『色』というものが、要はあんまり現実的でシュールでシューレアリスティックだから新鮮なのであって、私のようなロマンチストさんとしての特性からいってそういうのは「観るのは好き。でも描けない。描くべきではない」と思われるのだ。Canonはやりすぎだと思う。

つまりどっちでもいいので慣れたほう・安いほうを選んだのである。お金はないのである。ホントはマミヤにデジタルバックがいい。

 

スナップなどに最適な常用ズームレンズに関しては変態的リサーチを重ねた。

もちろん昔親しみ大変に勉強をしたEF 24-70/2.8Lが頭に浮かんだが、まずそんなお金はない(事実)し、あのレンズは飽きた(負け惜しみ)し、なんだか「美術・体育系を除いてオール5。ちなみに家庭科も5」みたいな感じでつまらない(実際は耐久性抜群だが)。

変態的に変態のSIGMAが良かったが、結局、焦点距離と明るさから

Tamron A09

というところが確定した。

スナップレベルだと、100%の自己満足よりも、87%以上の見るほうの納得だと思う。

 

ポートレイト、お散歩、物撮り用の単焦点レンズ関してはもっと変態リサーチをした。

こだわるほど、自分で納得できないものは気持ちよく渡せないからである。安易に値下げに応じるような腑抜けになるからである。

 

私は、APS-C上のPlanar 50/1.4には、その狭さにたいへん歯がゆい思いをしてきた。昔使っていたフイルムのなんちゃらかんちゃらSMC35にもその広さに大変歯がゆい思いをしたので、

Canon FL 50/1.8

・Biogon 58/2

といった、60年代以前のいわゆる『オールドレンズ』に魅かれた。

こいつらは、美術や家庭科の成績はよいけれど、一般教科はまったく勉強しない、割に、英語と社会はすごくいい、学校をてきとうにサボりはするが学生運動に勤しむ未来の○○党支持者層といったIQの残念な連中を見下すといったような風情のレンズで、まるで私である。

しかし、マウントアダプタを使っても5Dのミラーと干渉するようなのであっさりと諦め、こつこつと「完璧超人、ただし浮気性」みたいなツァイスを収集するしかなくなった。ツァイスは、私のように不真面目ようにみえて実は真面目な人間にとっての理想であり軽蔑の対象なのである。

 

ちなみに今でこそこのFL50は1,000円とかで手に入るが、発売当時は初任給の2/3であった。

30年後には70−200/1.4とかがあるのかもというようなことはカメラ光学的にあり得ないので期待してはいけないけれど、今18万のレンズが将来1,000円で買えるのかも知れない。

 

昔も今もカメラマンがいるのは、結局写真はライティングだと、そう思う。

 

 

このたび変態リサーチを重ねわかったのは、知ってたけど世のカメラ爺はものほんの変態だということである。知ってたけど。

100,000を超える新商品に対し

「カミソリのようにシャープ。だのにえもいわれぬボケ。SIGMA50/1.4、たまらない。」

とか、「それはお前の奥さんのことやで!! この金にものいわす浮気性のヘンタイロリコン!」と思う。